Raphaの中でClassic Softshell Jacketと双璧をなす冬用ジャケットがHardshell Jacket。
実は2013シーズン終わり?にはセール品の型落ちモデルを購入していたのだが、実際に着用したのは2014年の冬だった。
二度着てみたので早速感想。
まず、HardshellとSoftshellの違いは一体なんなのか、一度考えてみましょうか。
恐らくHardshellとSoftshellの違いに悩んであれこれ考えている人も多いはず。
RaphaのHardshell Jacketのページにはこんなことが書いてあります。
より寒くハードなライドにはRaphaラインナップ中最も高いプロテクション能力をもつClassic Softshell Jacketを。ハイテンポなライドや通勤など、休憩をあまりせず、かつ天候不順の際にも走る際にはHardshell Jacketをお勧めします。素材の厚さ・重さはClassic Softshell Jacket > Hardshell Jacketとなっています。Raphaより引用
また、
Hardshell
「完全防風・防水の素材」
Classic Softshell
「耐水メンブレン」
と記載されています。
防水と耐水、この表記が違うことが重要ですね。これ、日本語訳が間違っているわけではなく、英語でも「 Waterproof」と「Water-resistant membrane」という風に違う表記となっています。
しかしプロテクション能力は最高のSoftshellより防水性が高いHardshellというのはどういうことなのでしょう?
それは他の要素を考えると答えが見えてきます。
Softshellは多機能です。脇の下に体温調節用のベンチレーションジッパーがあり、泥除けのフラップもある。生地も厚みがある=保温性が高い。
用途:より寒くハードな(天候の)ライド
つまり、より長くアウトドアで活動し、汗もかくが長くも走る、ロングライドやツーリングに向いたジャケットということ。
天候が崩れても守ってくれて、汗をかいてもベンチレーションがあり、保温性が高く体が冷えにくい。
それに比べてSoftshellは余分な機能を省かれている。生地が薄い=保温性は高くない。
用途:休憩をあまりしないライド
つまり、目的を持って集中したライドに向くということ。それはトレーニング。そして通勤も当てはまると。
寒くて天候が悪くても、休憩せずハイテンポで体を動かし続けるという目的がある場合、保温性よりもしっかり防風防水であることの方が重要。乱暴に言えば汗をかいた後はライドしないから保温されなくても良いということ。
【一度目の着用】
時期:まだ暖かい11月半ば。
時期:まだ暖かい11月半ば。
ミッドレイヤー:Classic Jarsey&アームカバー
ファーストレイヤー:V-neck Merino Base Layer
タイツ:他社製ウインタータイツ
タイツ:他社製ウインタータイツ
ライド時間:半日
ライド距離:100km
ライド目的:ロングライド&ツーリング
【感想】
流石に真冬でもないのにこのセットアップは暖かすぎたか、サイクリングレベルなら問題ないが、高強度になると汗ばむ。
その分は首周りを出す出さないで対応。
でも暖かすぎ。
丸一日のライドだったので、夕方になるにかけて丁度良くはなったが、アームカバーとベースレイヤーはミスった感。
Pro Team Base Layerを着るべきだったか。
まさにこのシチュエーションならClassic Softshell Jacketの出番だったのでは。
まさにこのシチュエーションならClassic Softshell Jacketの出番だったのでは。
【一度目の着用】
時期:12月初旬、寒い早朝
時期:12月初旬、寒い早朝
ミッドレイヤー:Classic Jarsey&アームカバー
ファーストレイヤー:V-neck Merino Base Layer
タイツ:他社製ウインタータイツ
タイツ:他社製ウインタータイツ
ライド時間:1時間程度
ライド距離:30km
ライド目的:トレーニング
【感想】
早朝のライド、これは最初からトレーニングで高強度のライドだった。
とはいえ冷えてきた12月、早朝ということもあり良い感じに寒い。
これも同じセットアップで臨む。
結果的には悪くはない、けどやっぱり高強度にはMerino Base Layerは向かない。
汗が抜けない、というか汗を吸ってしまう。
ベースレイヤーは間違えた感だが、今回はHardshellで間違いない。
Hardshell Jacket自体が完全防水完全防風のプロテクション重視のジャケットなだけに、汗をかいても放出するという機能性ではClassic Softshell Jacketに敵わない。
その分はベースレイヤー、ミッドレイヤーでコントロールするべき、ということですね。
その他のRapha製品を見てみても同じような印象を抱きます。
要するに製品ラインナップ別に分けられる。
例えばRaphaには長袖ジャージが大まかに分けて5種類あります。
・Long Sleeve Jersey
・Winter Jersey
・Long Sleeve Brevet Jersey
・Long Sleeve Pro Team Jersey
・Long Sleeve Cross Jersey
これもまた上の方から快適性重視、下の方のPro TeamやCrossはレース仕様ということです。
Winter Jerseyにはベンチレーションも付いています。
その点、Long Sleeve Pro Team Jerseyは余計な機能を一切省き、必要最小限で寒さに対応出来る仕様です。
Brevet Jerseyなんて、その名の通りブルベに適したジャージ、ということです。
どんな商品をチョイスするのか、ちょっとばかり参考になれば幸いです。
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